目次
- maxCache 3.0のメリット
- » maxCache 3.0 とは?
- » maxCache 3.0 ソフトウェアはどのように動作しますか?
- » Adapttec RAID8Q シリーズを使用するメリットは何ですか?
- »maxCache 3.0 ソフトウェアを使用することは、市販の標準的なSSDをSAS/STAS接続する場合やPCIeベースのフラッシュカードを使用する場合とどう違うのでしょうか?
- » 8Q シリーズはどういったアプリケーションに使えばもっとも大きなメリットがありますか?
- » どのSSDがAdaptec RAID 8Q シリーズで使用できますか?
- » どのOSがサポートされていますか?
- » 8Qシリーズにはどのような管理ユーティリティが付属していますか?
- » maxCache 3.0を利用するにはどうしたらよいですか?
- » maxCacheはどうしてSSDの全ての容量をキャッシュプールとして使用するのですか?
- » maxCache 3.0の最大キャッシュプールサイズ(容量)は?
ソフトウェアアップデート
何故、8QシリーズはmaxCache 3.0 からプラスを製造中止にしたのですか?maxCache Plusは、maxCache 3.0 のキャッシング機能にホストベースのティアリング機能を提供したものです。maxCache はホストからキャッシング機能をオフロードする完全にトランスパレントなアダプタベースのソリューションです。しかしながら現在ではサーバベースのオペレーティングシステムやサードパーティベンダーがmaxCache Plus のティアリングのようなホストベースのティアリング機能を同梱しています。maxCache 3.0 は全ての環境、アプリケーション、8QシリーズRAIDアダプタファミリが対応するオペレーティングシステムで運用可能です。
現在maxCache Plus を使用している場合、何が起きますか?maxCache Plusユーザは、キャッシングソリューションとしては、アダプタベースソリューションのmaxCache 3.0に移行できます。ホストベースのティアリングについては、今日の多くのオペレーションシステムが、OSによりしっかりと組み込まれたティアリング機能を提供しています。更に、サードパーティベンダのティアリングソリューションも使用可能です。
maxCache Plus のソフトウェアアップデートはありますか?maxCache Plusの今後の開発は計画されておりません。
maxCache 3.0のSSDキャッシングは、maxCache Plus が行っていたように動作しますか? もししない場合、違いは何ですか?maxCache 3.0 はmaxCache Plusと同様のキャッシングを提供し、キャッシング機能には違いはありません。maxCache 3.0は、オペレーティングシステムにトランスパレントで、ホストからキャッシングタスクをオフロードします。maxCache Plusは、8Qシリーズアダプタカードに接続されていないデバイス間のキャッシングとティアリングが可能でしたが、maxCache 3.0は8Qシリーズアダプタに接続したデバイスのキャッシングのみが可能です。
maxCache 3.0を7Qシリーズではなく、8Qシリーズで使用するメリットは何ですか?機能的には同様ですが、8Qシリーズの方がパフォーマンスが20%高くなります。
maxCache 3.0のメリット
maxCache 3.0 とは?maxCache 3.0 はAdaptec Q シリーズ製品で利用可能なキャッシング機能です。maxCache 3.0 は、アダプテックの業界初のリードオンリーSSD キャッシングテクノロジが進化したものです。リードオンリーキャッシングモードにおけるラーンドパスアルゴリズムの改良で、特にリード集中型のアプリケーションで、リードキャッシングパフォーマンスがmaxCache 2.0の13倍から maxCache 3.0では25倍に増加しました。加えてmaxCache 3.0 では、冗長性のあるライトキャッシング機能も導入しています。冗長性を持ったSSDキャッシングプール(RAID 1、RAID1E、RAID 5のいずれか)へライトキャッシングすることにより、maxCache 3.0 はリードとライトの双方の負荷に対するSSDテクノロジのパフォーマンスとレイテンシ性能を利用します。
maxCache 3.0 ソフトウェアはどのように動作しますか?データパスの中に存在するというユニークな特徴を生かし、 maxCache 3.0 ソフトウェアは、アクセス頻度の高いデータを見分けて、このデータをSSDキャッシュプール内に直接コピーし、次に要求があった際により速く取り出すことで、「リード」と「ライト」性能を最適化する、「ラーンドパス」アルゴリズムを導入しています。これらは、すべてアダプタレベルで処理され、プロセスはトランスパレントなため、ストレージ構成やアプリケーションソフトウェア、OSの変更は一切不要です。
maxCache 3.0機能搭載のAdaptec RAIDアダプタを使用するメリットは何ですか?maxCache3.0 機能搭載のAdaptec 8QシリーズRAIDアダプタは、ハイパフォーマンスハイブリッドアレイを構築するお客様に対して次のようなメリットを提供します。
- maxCache 3.0 キャッシングソフトウェアでは、読み出し頻度の高い(「ホット」)データを見分けて、このデータをSSDキャッシュプール内にコピーし、次に読み出し要求があった際により速く取り出すことで、「リード」と「ライト」性能を最適化する、「ラーンドパスアルゴリズム」が改善されています。
- HDDのみのソリューションより最大14倍速いライトパフォーマンス: maxCache 3.0 SSD キャッシングソフトウェアは、アプリケーション負荷のメリットを広げる冗長性のあるライトキャッシング機能を提供します。リードに加えて、「ホット」データを見分ける「ラーンドパスアルゴリズム」は、「ライト」を最適化し、冗長性をもったSSDキャシュプール(RAID 1、RAID 1E、RAID 5のいずれか)にこれらをキャッシュします。
- TCOを削減: Adaptec maxCache ソフトウェアは、より少ないハードウェアでIOPを増やすことにより資本コストを削減します。それゆえ、エネルギーと維持コストを驚異的に削減することを可能にします。
標準的なSSDやPCIeベースのフラッシュカードを使用して最大のパフォーマンスを得るためには、より高いパフォーマンスのフラッシュメディア上で高いIOPSを必要とするデータをパーティショニングするようにアプリケーションをコンフィギュレーションする必要があります。そのためには、管理者がその特定のアプリケーションを熟知していることや、アプリケーションが「ホット」データをどのようにルーティングしているのかを理解している必要があります。maxCache 3.0 SSDキャッシングソフトウェアはリードデータとライトデータを分析してリード/ライトデータを自動的にルーティングするため、アプリケーションごとのチューニングは必要としません。
加えて、標準的なSSD/フラッシュアダプタの容量は、エンタープライズクラスのハードディスクに比較して非常に小さく、高価なのが現状です。その為、同じ容量にするには多くのSSDが必要となり、資産として多額 の費用が必要となります。対してAdaptec maxCache 3.0は例え一台でもSSDのI/Oパフォーマンスの利点を生かしながら、容量の大きなハードディスク(HDD)のメリットも生かすことができます。
8Q シリーズはどういったアプリケーションに使えばもっとも大きなメリットがありますか?maxCache 3.0 機能搭載Adaptec 8Q シリーズ RAIDアダプタは、オンライントランザクション処理(OLTP)のような大量のライトオペレーションも必要なワークロードと同様、ウェブサーバ、ファイルサーバ、データベースなどの「リード」需要の高いアプリケーションを実行するデータセンタに理想的です。
どのSSDがAdaptec RAID 8Q シリーズで使用できますか?エンタープライズ用のSATAまたはSAS SSDが使用可能ですが、パフォーマンスや耐久性はドライブによって異なりますAdaptecで互換性テスト済みのSSDのリストにつきましては、www.adaptec.com/compatibility をご覧ください。
どのOSがサポートされていますか?8 シリーズファミリはWindows、Linux、VMware、Solaris、FreeBSDを含む多くOSをサポートしています。サポートされている各OSとバージョン、およびドライバ情報の詳細はAdaptecのサポートページ、http://www.adaptec.co.jp をご覧ください。
8Qシリーズにはどのような管理ユーティリティが付属していますか?1画面で集中管理できるMicrosemi AdaptecのAdaptec maxView Storage Manager 管理ユーティリティが付属しています。この新しいウェブベースの管理ユーティリティは、暗号化された安全なコミュニケーションを使い、リモートでのRAID管理、モニタリング、構築を実現します。また、SMI-Sを通じてサードパーティ製のクライアントにインテグレートします。
ARCCONF (Command Line Interface - CLI) は maxView Storage Managerが使用できない環境で、同じ機能を提供するテキストベースのコマンドラインインターフェイスです。
uEFI/HII サポート - HII (Human Interface Infrastructure)は、サードパーティ製のコンフィグレーションツールをマザーボードのシステムBIOSにインテグレートするのを可能にする APIです。
BIOS configuration utility (ACU)は OSを起動せずに迅速で簡単なローカルのセットアップに使用します。
maxCache 3.0を利用するにはどうしたらよいですか?リードおよびライトキャッシングのためのmaxCache 3.0ソフトウェアは、Adaptec 8Q シリーズRAIDアダプタに最初から搭載されて提供されます。
maxCacheはどうしてSSDの全ての容量をキャッシュプールとして使用するのですか?実際には、使用しません。maxCache 3.0 で新しい点は、オプティマイズドディスクユーティライゼーション(ODU)機能の追加です。SSDの容量は増加し続けており、その容量全てをキャッシュプール用に独占することはそれほど魅力的でなくなっています。ODUを使用することによりSSDをキャッシュプールと論理デバイスにパーティショニングすることが可能です。キャッシュプールとは異なり、論理パーティションはオペレーティングシステム(OS)から見ることができ、そこへOSをインストールしたり、高速で低いレイテンシでのアクセスを必要とするようなデータを保存したりできます。
maxCache 3.0の最大キャッシュプールサイズ(容量)は?maxCache3.0では最大8台のSSDまたは最大2TBの容量までサポートします。